TELリンク

経理代行の費用相場は?タイプ別・業務別の目安と、“一番安い”で失敗しない選び方

経理代行の費用相場は?タイプ別・業務別の目安と、“一番安い”で失敗しない選び方

経理代行を検討するとき、まず気になるのが「毎月いくらかかるのか」です。ただ、料金表に並んだ月額だけで選ぶと、あとになって「思ったより手間が減らない」「担当者が代わるたびに業務を教え直している」といった、見えないコストに悩まされることがあります。

本記事では、経理代行の費用相場を、サービスの「タイプ別」と「業務別」の両面から整理します。そのうえで、目先の安さで選んで3年後に後悔しないための選び方まで、1,500社以上のバックオフィスに携わってきたBackofficeForce(監修: 筧智家至・公認会計士/税理士)が解説します。

経理代行に頼めること、頼めないこと

「経費」と書かれた封筒と紙幣(経理代行に頼める業務のイメージ)

経理代行に頼めるのは、日々の記帳から給与計算、経費精算、月次・決算の実務まで、幅広い経理業務です。まずは、どこまで任せられるのかを整理します。

  • 記帳代行:日々の取引を帳簿に記録する業務。毎日発生し量も多いため、委託の効果が出やすい領域です。
  • 給与計算・年末調整:支給額の計算に加え、社会保険や控除の計算、年に一度の年末調整まで。
  • 経費精算:立替・支払いの処理。件数が多く、担当者の負担になりがちです。
  • 決算処理:試算表や決算書の作成補助。正確性と期限が求められます。

一方で、経理代行に「頼めないこと」もあります。税務申告書の作成・提出や税務相談は、税理士の独占業務のため、経理代行会社そのものは行えません。この線引きは、後述する費用にも関わる重要なポイントです。なお、BackofficeForceでは、税務が必要な場合は必要に応じてグループ会社である税理士法人グランサーズで対応できるため、経理実務から税務まで切れ目なくご相談いただけます。

経理代行の費用相場——「タイプ別」と「業務別」で見る

レシートと小銭、電卓(経理代行の費用相場のイメージ)

経理代行の費用は、「どんなタイプのサービスか」と「どの業務をどの範囲まで頼むか」の2つの軸で決まります。両方を押さえると、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。なお、以下の金額はいずれも一般的な目安です。提供範囲・作業量・地域により幅があるため、実際の検討では個別に見積もりを取ってください。

まず、サービスのタイプ別に見た月額の目安です。

タイプ 月額の目安 特徴
記帳代行・スポット 3〜5万円程度から 特定の業務(記帳など)を中心に、必要な業務を指示通り作業
代行型の経理代行 5〜15万円程度から 今の業務をそのまま外部が肩代わり
改善型(仕組み型)・BPaaS 20〜30万円程度から 業務を仕組み化し、運用ごと引き受ける

「改善型(仕組み型)・BPaaS」が高く見えますが、この差が何を意味するのかは次章で説明します。

次に、業務別に見た費用の目安です。

業務 費用の目安
記帳代行 仕訳数により月3〜5万円程度(少量なら1万円台から・仕訳1件あたりの従量制もあり)
給与計算 従業員1人あたり月2,000円程度〜
年末調整 1〜2万円程度から
決算処理 5〜20万円程度(規模による。申告まで含み税理士連携が必要な場合は15〜25万円程度)

決算書類の提出や申告手続きは税理士資格がないとできないため、申告まで一括で頼む場合は、税理士事務所や税理士と連携したサービスに委託する必要があり、その分の費用が上乗せされます。

「一番安い」で選ぶと、3年後に一番高くつく

折れ線グラフと電卓(数年後にコストが逆転するイメージ)

料金表を並べると、つい月額の安いサービスに目が向きます。しかし、経理代行には大きく「代行型」と「仕組み型(改善型)」の2つがあり、この違いを見落とすと、安さが逆に高くつきます。

代行型は、今のやり方のまま業務を外部の担当者に肩代わりしてもらう形です。導入は速く、月額も安く見えます。ただ、業務がその担当者の頭の中で回るため、担当が代われば品質が揺れ、こちらから逐一指示や確認をしなければ回りません。社内にあった属人化が、社外へ移るだけの状態です。

仕組み型(改善型)は、業務を「誰がやっても同じ品質で回る」形に設計し直しつつ引き受けます。初期費用や月額は高めですが、一度仕組みができれば担当が代わっても品質が落ちず、指示や確認の手間も減っていきます。

私たちが現場で繰り返し見てきたのは、「一番安い代行を選んだ会社が、3年後には一番高いコストを払っている」という逆転です。安さの正体は、あとから払う管理コストの先送りだったわけです。この「代行型と仕組み型」の考え方は、第4章「BPaaSとは」でくわしく解説しています。

失敗しない経理代行の選び方

帳票に記入する手元と電卓(経理代行の選び方のイメージ)

月額の安さだけでなく、次の視点で確認すると、代行型の安さの罠を避けられます。

  1. 判断基準まで引き取ってくれるか。手順だけでなく「例外時にどう判断するか」を言語化して受けてくれるか。
  2. 担当者が代わっても回る設計か。特定の担当者に依存しない体制か。
  3. 業務が見える状態で返ってくるか。進捗や基準がこちらから分かるか。
  4. 業務量の増減に対応できるか。繁閑に合わせて伸縮できるか。
  5. 税務が必要なときの体制があるか。経理代行単体では税務申告はできないため、申告まで見据えるなら、税理士と連携できる体制(グループ会社など)かを確認しておくと安心です。

BackofficeForceの経理代行——「仕組みで回る」状態にする

BackofficeForceの経理代行は、代行型ではなく改善型です。記帳・請求・支払・給与計算・年末調整の実務を、担当者に依存せず「仕組み」として回る状態に設計しつつ引き受けます。

具体的には、引き受けながらいまの業務を棚卸しし、手順だけでなく「例外のときにどう判断するか」まで言語化していきます。判断基準が形として残るため、担当者が代わっても品質が落ちず、社内で逐一指示や確認をする時間も減っていきます。業務量が増減しても、任せる範囲を組み替えて対応できます。

費用は業務範囲に応じてお見積もりします。まずは、いまの経理のどこが属人化し、どこを仕組みに変えられるかを整理するところから始めませんか。

よくある質問(FAQ)

Q1. 経理代行の費用相場はどのくらいですか?

サービスのタイプによって幅があります。記帳中心のスポットで月3〜5万円程度、業務を肩代わりする代行型で月5〜15万円程度、業務を仕組み化して運用ごと引き受ける改善型で月20〜30万円程度からが一つの目安です。業務範囲や仕訳量により変動するため、個別の見積もりで確認してください。

Q2. 記帳代行だけを頼むといくらですか?

仕訳数によりますが、月3〜5万円程度が目安です(少量なら1万円台から、仕訳1件あたりの従量制のサービスもあります)。

Q3. 安い経理代行を選んでも問題ないですか?

記帳中心で業務が単純なら、安価なサービスでも十分なことがあります。ただ、業務が属人化していると、代行型では属人化が社外に移るだけで、担当交代のたびに引き継ぎコストが発生します。安さだけでなく「仕組みで回るか」を確認してください。

Q4. 費用対効果はどう考えればよいですか?

月額だけでなく、見えないコスト(引き継ぎ・品質のばらつき・指示や確認の手間)を含めて比較してください。自社の担当者がその業務に割いている時間を金額に換算すると、改善型の費用対効果が見えやすくなります。

Q5. 経理代行に税務申告も頼めますか?

税務申告・税務相談は税理士の独占業務のため、経理代行会社そのものは行えません。申告まで必要な場合は、税理士と連携したサービスを選ぶ必要があります。BackofficeForceでは、必要に応じてグループ会社である税理士法人グランサーズで対応できます。

さいごに——経理の費用は「月額」ではなく「3年後」で考える

経理代行の費用は、月額の数字だけを見ると代行型が魅力的に映ります。しかし、属人化したまま外注すると、担当交代や品質のばらつきといった見えないコストが積み上がり、数年後には割高になりがちです。BackofficeForceは、経理を「仕組みで回る」状態に設計し直す改善型の経理代行で、貴社の経理が人に依存しない状態になるまで伴走します。まずは無料相談で、いまの経理のどこを仕組みに変えられるかを一緒に整理しましょう。

監修|筧 智家至(公認会計士・税理士)
監修|筧 智家至(公認会計士・税理士)
慶応義塾大学商学部卒。監査法人トーマツにて会計監査、株式上場支援、企業の経営改善支援に従事。平成24年筧公認会計士事務所(現:BackofficeForce株式会社)を開設。常に現場に入り、経営者とともに課題に取り組み、経営者と常に相談しながら経営者のニーズに応え、解決策を導き出すことをモットーにしている。スタートアップ企業からIPO(上場)準備支援まで、あらゆる成長段階の企業のサポートをしており、税務会計顧問にとどまらない経営を強くするためのコンサルティングサービスに中小企業経営者の信頼と定評を得ている。東京商工会議所専門家エキスパート、セミナー実績多数。経営者向け人気YouTubeチャンネル「社長の資産防衛チャンネル」にも出演中。